なんとなく、
「風を読む」みたいなことを、
ふと、思ったりします。
「風」とは、
時流、空気、自分の心地よさ、
「読む」とは、
探る、感じとる、先取る、足を運ぶ、
と、言い換えられそうではありますが、
すべてが、なんとも獏としています。
自分の中で少しだけ確かなのは、
よく言われる意味での
「空気を読む」や「時代を先取る」ではない、
ということ。
そうではなく、
多数派だと思われる人たちの
意見や行動を参考にしたとしても、
「・・・で、
自分はそれに対して
どう感じ、どう思うのか？」
に立ち返って何度も検証し、
そのうえで行動をおこす、
その一方で、
自分のアンテナ（それはピンと張ったもの
というより蝶の触角やネコのヒゲのように
ふんにゃりとしたもの）を使って、
風に乗ってくる香りや
居心地のいい場所などを感知する、
とも言えるかなと。
わたしにはスピリチュアルな能力の
自覚が何一つありません。
でも、
何らかの存在にアクセスして言葉をおろす、
何らかの存在が見える、
そんな具体的なことはできなくとも、
本来、人はみな、見えないなにかを
感じ取る力を持っている、
と考えてはいます。
誰かの言葉より、自分の感覚。
自分が何を、どう感じているか。
すぐにも消え入りそうな、
か細い自分の感覚や心の声。
それに根気よく耳を澄ませ、
その通りに日々を送る。
わたしにとって「風を読む」は、
そういうことだったりします。
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