初夏の岡山旅をしてきました。
新横浜から新幹線で岡山へ
出発の日、
神奈川は台風かと思うほどの雨と強風。
電車内で食べたくて、
♪きーよ~けーんー♪の
シウマイ弁当を買いました。
それほど混みあってないのに
二つとなりの席に人がいて、
食べづらいなあ・・・と思っていると
途中駅で降りていかれたので
それからいそいそと食べだしました。
電車内では近くに人がいると、
なんか食べづらいんですよねぇ。
ベーシックで素朴なシュウマイ、
甘めに炊いたサイコロ状のタケノコ、
うむうむ、これよこれ。アンズはいらんけど。
あれはイカンです)
窓を流れる、水を張った田んぼ、
それに映る山や緑、
今だけ見られる風景を眺めつつ
シュウマイを頬張るわたし。幸せである。
神戸を過ぎたあたりから、
「晴れッ!!」って感じの天気になってきました。
岡山も、当然晴れ。さすが晴れの国。
倉敷駅で降り、目指すはアチブランチ、
大原美術館、倉敷民藝館。
アチブランチと倉敷民藝館とエル・グレコ
美観地区に通じるこの商店街も好き。
まずはアチブランチ。絶対寄っちゃう。
店内に置いてある雑貨を存分にながめ、
気が済んだところでちょっとお買い物。
ザラザラとした和紙のような手ざわりの袋に
タイプライターで打ったみたいなフォント。
こういう細かいところが心をくすぐります。
さあ次は民藝館にするか、
それとも大原美術館か、
と考えながら町を徘徊。
白い土壁と黒い木の塀、
そして青い空との
コントラストが美しい町並み。
古いだけじゃなく、
さりげなく洋とも折衷してある。
人が少なさそうなので、
まずは民藝館にしました。←そういう基準で選ぶ
わたしの、
美術館や博物館、展覧会などの見方は、
「好きなもの、心を動かされたものだけを見る」
この方法オススメです。
有名だから。
聞いたことがあるから。
入場料がもったいないから。
なんかスゴイらしいから。
教科書に載っていたから。
見といた方がいいらしいから。
せっかくだから。
そんな理由で見ていた時期は
美術館や博物館などが
あまり楽しいものではありませんでした。
いや楽しくないどころか、
何がいいんだろうくらいに思ってたかも。
ところがあるとき、
有名だから、とかなんとかじゃなく
「本当に自分が好きなもの、
本当に自分がいいと思ったものを
じっくりと見る」
そう決めてからは次第に楽しくなってきて。
そう決めると、
自分がいいと思えるものがほとんどないときは
スキップばかりで
あっという間に展示場から出てしまう、
なんてこともあり、
正直、入場料がもったいないときもあります。
だけどその見方を続けていくと、
自分の「好き」がだんだんと
磨かれてくるんじゃないかなあ、
と思うのです。
カッコよく言えば、感性を磨く、的な。
「お、なんかイイ」「じっくり見たいぞ」
というものがあれば、
立ち止まってじっくり見る、
そうでなければスキップする。
わたしの場合ですが、
そういうことをやり始めてから、
美術館や博物館などが
俄然おもしろくなってきたし、
いくら有名であっても
自分がいいと思わなければ
ムリにいいと思わなくてよくて、
その良さを理解できない自分の眼が曇っている、
価値がわからない自分がまちがっている、
とあまり思わなくなって、
しんどさも軽減されたように感じます。
自分の心が動かなけばスルーする勇気。
順番を待ってまで見ない。
人ごみをかきわけてまで見ない。
もしかすると、
どこに行っても何を見てもスキップばかりで、
いつまでたっても何もいいと思えない、
ということもあるかもしれませんが、
それは、「自分はこういうものに興味がない
可能性が高まった」ということ。
それは決して残念なことではなく、
自分のことがひとつわかりかけている、
新しい発見ができつつあるうれしいことだ、
ト、わたしは思う。
歩き疲れて、
どこかでひと息つくべく選んだのがこちら。
この喫茶店、わたしが10代のころ読んでいた
吉田まゆみのマンガに出てきたんですよ。
それ以来、気にはなってたんですが、
何回か美観地区は訪れるものの、
入るきっかけがつかめず今回やっとです。
洋館のような店内から窓越しに見える、
ツタの幹や葉っぱの緑がいい感じでした。
お客さんも2~3組で少なくてよかったし。
お願いしたのはミルクセーキ。
よけいなものを使ってない感じの
シンプルなタマゴの味と甘み。
飲んだあともベタベタしませんでした。
さてひと息ついたところで、
次は大原美術館です。
「初夏の岡山旅 その2」へつづく。
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