神奈川県横浜市中区の
馬車道にある、
「神奈川県立歴史博物館」に
行ってきました。
まずは腹ごしらえ。
自由が丘
「アルファ・ベータ・コーヒークラブ」
パンが食べられて、
コーヒーが美味しそうで、
開放感があって、
という場所を探して
ここにしました。
お店探しするとき、気がつくと
“開放感”をわりと大事にしています。
(穴倉みたいな、低い天井の
暗めのお店というのも好き)
開放感があると、
ゆっくりしていっていいんだな
という感じがするんですよね。
せせこましいお店だと、
早くお店を出ないと申し訳なくなる、
いわゆる「せわしない」
という気分になります。
「アルファ・ベータ・コーヒークラブ」は、
白い板で作られたテラス席は広め、
そして室内は窓が大きくとられていて、
開放感がありました。
パソコンを持ち込んで作業している人や
英語で会話している人も。
せわしない雰囲気ではなかったので、
慣れれば居心地がいいかもです。
初めてだからわたしはちょっとキンチョー。
まずは、
こんなに薄くアボがスライスできるんだ!
というオドロキ。そこかい!
パンとラテの味は好みでした。
ドレッシングも美味しい。
アルファ・ベータ・コーヒー・クラブ (ALPHA BETA COFFEE CLUB) - 自由が丘/カフェ | 食べログ
お店を出て、
ふたたび電車に乗って馬車道駅へ。
馬車道、というと必ず
「恋人も濡れる街角」の
怪しげなイントロからの、
映画「蒲田行進曲」の
「オレのどこに惚れたって?」
「もちろんあんたのセコさよ」
という映画のラジオCMのセリフ、
これらがひと通り、脳内を流れます。
ほぼ条件反射に近い。
「蒲田行進曲」好きなんですわー(´艸`*)
「県立神奈川歴史博物館」の
最寄り駅、馬車道に到着。
駅構内の表示に従って、
三番出口へと向かいます。
おおっ、よく見ると
レンガ造りですやん!
すごーい、
さすが横浜。
地上に出ると空は曇り、
冷たい風がビュンと吹きつけてきて
寒いよー。
博物館は三番出口のすぐ目の前でした。
縄文から現代までの神奈川県の歩みが
紹介されていて、
かなり見ごたえのある展示でした。
思ったのは、やっぱりわたしは
弥生時代からはそんなに興味がないんだな、
ということ。
見てみましたが、うーんて感じで。
前からなんでだろうと
思ってはいたんです。
教えられ方や切り取り方のせい、
興味がわかないような
味気ない取り上げ方ばかりをされているせいか?
そこにおもしろみを見出だせないわたしの
切り込み不足、知識不足か?
どれも少しずつ理由ではあるでしょうが、
近年思い当たったのは、
弥生時代からは「支配と被支配」や、
行動や思想はこうあるべしという
「規範が大事」みたいな構造に
なってくるからじゃないかと思うんです。
その“構造”が好きじゃないん。重い。
誰が政権を取った、統一した、
なに教を広めた、って、
知りませんやんわたしに関係ありますん?
と思ってしまう(;^ω^)
そんな中でも、わたしが
おもしろいと思ったもの。
江戸時代の旅行マニュアル「旅行用心集」。
この時代にもあったんですね。
最後の浮世絵師と言われる
月岡芳年の別嬪画も
ピックアップされていました。
月岡芳年の浮世絵の、
躍動感と色づかい、細かさが好きです。
帯や着物の柄の描き込みが、もう。
色づかいも鮮やかで細かくて、
じっと見ちゃう。
薄いピンク地の着物に
さらに薄いピンクの朝顔の柄。
濃い赤の襦袢、濃い紺の帯とのコントラスト。
朝顔のツルも美しい。
ペリーの顔の絵なんですが、
どれも似てないそうです。
なぜなら、
全て伝聞だけで描かれたものだから。伝聞て。
関東大震災で、
大磯あたりで横転した機関車の写真。
この構図、
「鬼滅の刃 無限列車編」の
最終話に似てません?
神奈川の民俗コーナーには
昔の家の内部も再現されていました。
マトリョーシカみたいな木の細工。
「三十六卵」かわいい。
気になった展示品のご紹介は以上です。
この「県立歴史博物館」は、
建物がいいんです。
博物館の出口から外をのぞむとこんな感じ。
もしかすると外に出たら、
異国になってるかも、みたいな。
出口から出て、
振り返って建物を見上げるとこんな感じ。
この建物、
もともとは明治に建てられた銀行でした。
出口側が「馬車道」という通りなので、
それに面して建てられているようです。
こういう建物を見ると必ず、
この赤矢印で示した
小さな部屋に入ってみたいし、
窓から外を眺めてみたい。
昔、中島らもがエッセイで、
大阪の梅田近くにある済生会病院の
てっぺんにある小さな部屋に入ってみたい、
というようなことを書いていました。
当時のわたしも電車からそれが見えるたび、
あの部屋はどうなっているのかと
気になっていたので、
中島らもに親近感を覚えましたね。
歴史博物館のナナメ前にもこんな建物。
おおなるほど、
同じタイルなのに、
いろんな貼り方がしてある。
大津ビルの前から歴史博物館を振り返る。
ヨーロッパのどこかの国の建物のよう。
少し海側に歩くとそこにもイイ感じの建物。
こちらも銀行だったんですね。
「東京芸術大学」と書かれていました。
こちらも銀行。
現、損保ジャパンのビルですが。
下の階は雰囲気のいい、大正時代の建物。
上の階はガラス張りの現代風。
建物を活かして残す方法は
これしかなかったのかな・・・
これしかなかったんだと思いたい・・・
馬車道という通りは、
少し歩いただけで、
たくさんの歴史的建造物と
出会える通りでした。
ほんとうはもっとあるみたいなんですが、
わたしが一日で見てまわれる
気持ちとアタマのキャパは
たぶんこれくらい。
これ以上見てまわると、
「見ただけ」ということになってしまって、
それがもったいないと思う派です(*^^*)
神奈川県立歴史博物館 (kanagawa-museum.jp)
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