旅や移動ができない日々が続いた昨今、
多くの人々が抱いた“どこか遠くへ”という想い。
旅をすることの意味や価値を問い直し、
改めて自分の中にある旅への願望に
気付いた人もいるのではないでしょうか。
本展はそうした問いや想いの行方を、
他者の旅を手がかりに、
再考しようとするものです。
本館である旧朝香宮邸と新館の展示室を使い、
さまざまな旅心のかたちを表現しました。
それぞれの旅に潜む物語は、
もはや旅が旅人だけのものではなく、
受け取ったあなたの想像の中で
経験されることを待っています。
「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」
展覧会マップより
ほんにその通り。
旅とは自由の象徴であり、
かつ自分の自由を確認、満喫するための
手段のひとつ、とわたしは考えていて。
どこに行くか、何日費やすか、
何をするか、どうやって行くかなど、
それらを「選べる」という豊かさこそが
自由なんですよね。
ということで先日、
「旅と想像/創造
いつかあなたの旅になる」展が開催中の
「東京庭園美術館」に行ってきました。
わたしが降り立った最寄駅は
これがあの白金なのね。
しろ「か」ね、なのか、
しろ「が」ね、なのかが気になり
いろいろと表記を見て回りましたが、
「k」も「g」も両方あって、
結局どっちなのかわかりません。
白金台駅の一番出口を出て
左に歩くとすぐ、
こんもりとした森が見えてきます。
それが敷地。
同じ敷地内に
あります。
「東京庭園美術館」は
その並びにありました。
受付を済ませ、
遠くに見える建物に向かってさらに歩きます。
この美術館の建物は旧朝香宮邸、
つまり宮家の邸宅。
この森をくぐって
建物までクルマで乗りつけたり
されていたのかしら。
おお、いい建物だ。
角度を変えて何枚も撮ります。
端の方にあった円形の窓。
デザインも、ガラスの種類を
切り替えてあるところも、
ガラスの歪みも好き。
さっさと入りなはれ、
と言われそうなほどまだ外観を撮る。
なにこの通気口のかわいさ。
やっとエントランスです。
床はモザイク。
エントランスから見える前庭。
一枚の絵のようです。
エントランスから見える応接室。
床が寄せ木だったり、螺鈿のテーブルが
置いてあったり。
エントランスを入った正面にはすりガラス。
四人の天使がレリーフになっています。
細かい。凝ってるなあ。
エントランスのライト。
エントランス横にも受付がありまして、
最初の門の受付でもらった入場チケットを
ここで見せて中に入るという仕組み。
数か所をのぞき、
中はほとんど撮影不可でした。
1920年代にフランスに滞在した
あとは旅をテーマに、
どなたかの鉄道関係のコレクションや
旅にまつわる本、アートの数々。
ライトの形が部屋ごとにちがったり、
天井がプラネタリウムのような
ドーム状になっている部屋があったり。
建物の細かい部分を見ていくのも
楽しかったです。
新館には、
この美術館あてに、
日本各地の砂を三日ごとに送ってきた人の
その実際のハガキの展示も。
すごいとは思うけど、
あんまり興味がわきません。
庭園美術館というくらいだから、
庭園も見たい。
この広い芝生が自分の家の敷地だったら、
天気のいい日はピクニックするなあ。
金木犀のつぼみ。
金木犀が二度咲きしていることに
ここ何年かで気がつきました。
前からそうでしたっけ?
あ、日本庭園と西洋庭園に分かれてたんだ。
と途中で気づく。
日本庭園には灯篭や茶室も。
松葉って、
他の植物にこんなふうに引っかかりますよね。
曇り空でしたが、
青紅葉が日に透けてきれいです。
濁った池に映える錦鯉。
朝香宮邸にもどり、
違う角度からまた撮る。
ポーチのライトがこんなでした。
クルクル。
庭から見た建物全景。
どう撮っても絵になります。
そして美術館から出たあとは、
白金の街を気分にまかせて漂ってみました。
たしかに台地でしたね。
ちょっとはずれると、
こんな味わい建物が残っているエリアも。
氷川神社、という神社も見つけたので、
参拝させていただきました。
あ、屋根構えが
東京のお風呂屋さんに似てる。
東京 小金井「江戸東京たてもの園」<5・最終回> - 旅する日常*きのしたふみの「いくつになっても好きな服を」
「旅と想像/創造」展が開催中
というのは知っていたものの、
中身があまりよくわからないまま
行ってみました。(いつも下調べしない)
今回の、建物のステキさとともに
旅にまつわる展示を追っていく体験は、
まるで小さな旅をしているかのようでした。
言い方はよくないかもですが、
こういうのもわたしの中ではアタリハズレがある。
なんかワイン選びに似てるなあと思うんです。
いつもラベルだけで判断してるんですが、
口に合ったらラッキーだし、
合わなくてもまあしょうがないか、みたいな。
それも含めて経験ですしね。
そこから自分自身がわかると思うんです。
自分は何が好きだと感じたのかや、
なにがそうでもないと感じたのかを通して、
自分の輪郭を濃くしていく作業です。
ちなみに今回も、駅構内も電車内も
マスクは手に持ったままでした。
何も言われたことないですよ(´艸`*)
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